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About
現代のダンスを語るなら、サーカスの動向も外せない。
フランスでは1980年頃から、動物の曲芸やスリリングな芸を見せる伝統サーカスと異なる"新しいサーカス”(フランス語でヌーヴォー・シルク)が発生し、多彩な展開を遂げつつさまざまなアートに影響を与えている。
マチュラン・ボルズもサーカスを学び、シルクを融合した初のコンテンポラリーダンス作品『カメレオンの叫び』(ジョゼフ・ナジ振付、1996)に参加したのち、2001年にカンパニーM.P.T.Aを立ち上げて自作の発表を始めた。
超人的なシルクの身体、洗練されたヴィジュアル・センスを持ち、俳優、作曲家等とのコラボレーションも多い。
ボルズ自信が出演するソロ『La marche』は、フランスの哲学者フレデリック・グロのテキストを導きの糸にした、「歩行」というありふれた動作の現実的/超現実的な探求。
『ALI』はボルズと盟友エディ・タベの驚くべきデュオ。近づき、離れ、調和し、分離する身体は、刻々と変化する感情の動きと重なり、無言の物語を繰り広げる。身体という実在が幻想の世界に滑り込み、哲学的思考へと観客を導いていくーフランスらしい想像力と知性に満ちた、シンプルにして力強いフィジカル・パフォーマンスだ。
公演日
9月22日(土)
9月23日(日・祝)
9月24日(月・休)
※各日共 15:00開演(14:30開場)
『La marche』
コンセプト・演出:マチュラン・ボルズ
音響:ジェローム・フェーヴェル
照明:アナ・サモイトヴィッチ
制作:カンパニー les mainds les pieds et la tête aussi(M.P.T.A)ーリヨン、フランス
『ALI』
コンセプト・出演:マチュラン・ボルズ、エディ・タベ
音響:ジェローム・フェーヴェル
照明:アナ・サモイロヴィッチ
制作:カンパニー les mainds les pieds et la tête aussi(M.P.T.A)ーリヨン、フランス
Profile
マチュラン・ボルズ
Mathurin Bolze
1974年生まれ、フランス、リヨンを拠点とするサーカス・アーティスト。フランス国立サーカス学校で学び、コンテンポラリーダンスとサーカスを初めて融合させた歴史的作品、ジョゼフ・ナジ振付『カメレオンの叫び』(1996)に出演。その後は現代サーカス作品に出演すると同時に、振付家フランソワ・ヴェレ等との共同制作にも参加、2001年に自らのカンパニー M.P.T.A(Les mains,les pieds et la tête aussi「両手両足そして頭も」の頭文字)を創設してソロやデュオ作品を発表している。カンパニーXY、ヨアン・ブルジョワ等の現代サーカス系アーティストや振付家、音楽家、ジャグラーとの仕事も多い。2011年から、リヨンの現代サーカスフェスティバル「ユトピスト」のディレクター。
エディ・タベ
Hedi Thabet
ブリュッセルのサーカス学校で8歳から学び才能を表すが、18歳で癌を患い左足を失う。以降も演出等に携わり舞台芸術の探求を続けるなか、マチュラン・ボルズに出会いコラボレーションを開始。パフォーマ―としての舞台復帰作『ALI』(2008)に始まり、『タールと羽毛』(2010)、『私たちはあのヒキガエルたちと同じで・・・』(2013)等を創作、発表。弟のアリ・タベもダンサー/サーカス・アーティストであり、『ALI』の初演版での共演以降、ダンサー3人とアラブ伝統音楽演奏家5人による作品『Rayahzone』(2012)等、共同で制作も行う。驚くべき強靭さと詩情を有するそのユニークな身体は、ダンスに新たな可能性を提示する。
Place
KAAT 神奈川芸術劇場
〒231-0023 横浜市中区山下町281
TEL.045-633-6500(代表)
FAX.045-681-1691
http://www.kaat.jp/
・みなとみらい線:渋谷駅から東横線直通で35分!横浜駅から6分!
日本大通駅から徒歩約5分。元町中華街駅から徒歩約8分。
・JR根岸線:関内駅または石川町駅から徒歩14分。
・市営地下鉄:関内駅から徒歩14分。
・市営バス:芸術劇場・NHK前すぐ。
横浜駅東口バスターミナル 2番のりば乗車(所要時間約25分)
桜木町バスターミナル 2番のりば乗車(所要時間約10分)
※上記のりばから発車するバスはすべて「芸術劇場・NHK前」を通ります。
ただし、148系統急行線を除く。
・神奈川芸術劇場有料駐車場(65台)もご利用下さい。
指定管理者:(公財)神奈川芸術文化財団